9/9 長編 礼文島⑦ 礼文〜利尻〜稚内〜札幌
最終回。この日も礼文島は快晴に恵まれました。
起床して港に向かいますが1人1〜2本程度。やはり日曜だからなのか、おっちゃん達であふれています。釣りは一旦保留にして北へ。
初めて雲のかかっていない利尻山を見ることができました。
今回は利尻岳登山→鮭釣り→弾丸帰宅の3本立てです。6時30分登頂開始。
登山口付近。かなりの急勾配で、手すりや階段などはありません。藪漕ぎをして進んでいきます。
足に刺さる。半ズボンはやめたほうが良いでしょう。
5合目付近。登山口付近の鬱蒼とした茂みを抜けると、なだらかな林ゾーンが始まります。
6合目あたりの見晴台から頂上を望みます。こうして見ると近くて楽そうですが、ここからめちゃくちゃ長かった。
見晴台からは見えなかった丘を一つ、二つ乗りこえ、ついに頂上手前に。写真の手前に見える丘のむこうが急勾配&ガレ場というんでしょうか、細かく砕かれた岩場でかなり難所でした。
そして8時00分登頂。
利尻山が美しい。
北に目をやると
船泊地区が見えますが、
さらにその先に陸地。シベリアです。嘘です。
標高は490メートルでしたがかなりキツかった。ペースを考えずぐんぐん進んでしまいました。高山だったら死んでましたね。
標高490といえど登山口がほぼ海抜ゼロメートルなので、高低差はかなりのものでした。替えの下着をもってきておらず、風が寒い寒い…。
礼文島といえば高山植物で有名ですが、あまり咲き誇っているような印象は得られませんでした。
あとキノコがたくさん。
毒々しい。
9時10分下山。
登山口の案内板をよく見ると…
トラップじゃん。
礼文岳を登ったので、その足で最後の鮭釣りに繰り出します。
アタリは少なかったですが、なんとか拾って1時間で2尾確保。
ですがここから11時過ぎまで一切釣れない時間が続きます。
13:25のフェリーで発つため、12:25にアラームを設定してガチモード。
すると昨日の鮭神様が現れ、隣で釣り開始。
私には何のアタリもないのに、やはりひょいひょいと釣り始めます。仕掛けも、ウキ下も、エサも同じなのに何が違うんだ?
そうこうしていると初日の鮭サンタクロースおじさんも反対側に登場。
「いやそっちは釣れませんよ…」と見ていると、これまたヒット&ヒット&ヒット。
両隣が竿を曲げる中、わたしだけポツンと取り残されます。わたしだけというか、その2人以外のおじさんも呆気に取られて見ています。
12時。フェリーの時間が近づきますがアタリなし。どうしてもあと1匹釣りたい。最後に釣って華々しく終わりたい。エサを新鮮なものに変え再投入。しかしアタリません。
そして12:24。アラームの直前、諦め掛けていたその時、ウキに前アタリが!!!!
アワセる!ノッた!!!!!
かなり走る、どうやらメスです。かなり大きい。ついにアラームが鳴ります。
試合終了間際にこんなドラマがあるんだなー!!!と感激していると
プツッ………
またもやウキが沖の方へ悠々と泳いでいきます。鳴り続けていたアラームを止め、死んだ目でそれをしばらく眺めていました……
今回の敗因は明らかに準備不足。サケ釣り用の道具が無かった。仕掛けはもちろん、ラインもPE1号と、サケを釣るには心もとなかった。ドラグ調整も甘く、走った途端に切られてしまった……。
かなり悔いの残る最後でした。鮭釣りにどハマりしてしまった。名人と私とは何が違うんだろう?次はこうすれば釣れるかな、ラインはこれ、ロッドはアワセるために長ければ長いほどいいな……ウキはこれで、エサのつけ方は……。
考えだすとキリがありません。次は激戦区の札幌近辺でサケを釣るかもしれません。
今回の旅で上げたサケは12本。
二日目の利尻島、台風前にメス1本とオス2本。台風一過の三日目はボウズで、四日目の早朝に銀毛のキレイなメスを4本。礼文に渡った五日目はボウズで、六日目に北の港でメス1本と、香深井でオス1本メス1本。最終日に香深井でメス1本オス1本。
はじめての釣りとしては健闘した方と思いますが、準備不足によるバラシは10を超え、島の名人は私の4倍の打率でウキを沈めます。改善の余地が大きく、試したいこともたくさん。
後ろ髪を引かれる思いで港を後にします。
キャンプ場の管理人さんに別れを告げ、フェリーターミナルへ。鮭2本とガソリンタンクを積み、とんでもない積載量に。
そして出航。
利尻着。サケ釣りの無念を晴らしてやろうかと思いますがフェリーの経由地です。
そして稚内へ。巨大ハンバーガーのデノーズへ寄りますが、地震の影響か営業していません。飲食店はほぼ開店しておらず、コンビニもほとんど物資がありません。
そして16:30。気合いを入れて札幌へ向け出発。
途中にガソリンスタンドがないため、道端でガス欠。ガソリンタンク、しかも10L買っておいて本当に良かった…。
日が暮れるともともとガソリンスタンドは閉まるため、雄冬でもガス欠で給油します。本当に危ないところだった。
道中、あまりの寒さにホッカイロを買い求めますが、オロロンラインにほとんどお店はありません。数少ないセイコーマートもホッカイロは置いていないし…。
ガチガチ歯の根を震わせながら帰ります。
そして午後11時過ぎ、自宅着。出発からほぼ12時間経過していましたが、サケはまだカチカチです。業務用冷凍庫すごい!!!アニサキスも殺せますし。
なんならブログを書いている次の日の朝もまだ凍ってます。
今回の旅の走行距離は1038キロ。
稚内-札幌間は311キロなので、うち島の中での移動だけで415キロ走ったようです。特に利尻は一周50キロのところを毎日何周もしましたからね……。原付もチェーンが伸びてしまったりブレーキランプの転倒不良があったり。オイルも変えてやらねばなりません。しかしすごいぞ原付。荷物含めて120キロ超を1038キロも走るとは!!
ではこれで。次の遠征はいつになるでしょうか。札幌-稚内をノンストップで走り抜けられたので、もう遠いところなんてありません。どこへでも行ける気がします。